2009年と2011年のチャンピオンズリーグ決勝でのカードがまさかのヨーロッパリーグのプレーオフで実現。
2009年は2-0でバルセロナが勝利。
2011年も3-1でバルセロナが勝利。
個人的にはどちらもリアタイで観戦していて悔しい思いをした記憶がある。
そしてバルセロナに対してあまり良い印象を持っていない。
今回は
・試合前の両チーム情報
・両監督の采配が光った前半
・試合が大きく動いた後半
・試合のまとめ
試合前の両チーム情報
ヨーロッパで好調な2チームの試合。
バルセロナは16試合負けなし。すでにスーペルコパ・デ・エスパーニャで宿敵レアル・マドリードを下してタイトルを獲得している。タイトル獲得で自信をつけた。
対してユナイテッドは参加している全コンペティションで残っていて、4冠も狙える状況。今月26日にはカラバオカップの決勝戦が控えている。
好調ユナイテッドの中心選手といえばラッシュフォード。W杯中断以降15試合で13ゴール。現在のプレミアでは無双状態。
両監督の采配が光った前半
まずは両チームのスタメンから。
事前の予想スタメンはこちら
これに対して実際のスタメンがこちら
バルセロナは今シーズンリーガでは失点数が7点のみ。更にカンプ・ノウでは1点のみと守備が安定している。
そのため、直近のリーガでもディフェンスラインの4選手はほとんど同じ選手だったのでそのままで来ると予想していました。
しかし、ディフェンスラインの左2選手をクリステンセン、バルデではなくマルコス・アロンソ、ジョルディアルバの起用をしてきた。
更にディフェンスラインの右2選手はアラウホ、クンデは変わらないが、位置がいつもなら
中右→アラウホ、右サイド→クンデですが、この試合でのスタメンでは
中右→クンデ、右サイド→アラウホ
このディフェンスラインをいじってきたあたりからシャビ監督がユナイテッドのラッシュフォード対策でアラウホを当てて対策してきたと考えられる。
対してユナイテッドは負傷・累積警告選手が多く、起用できる選手が少なかったのでスタメンのメンバー自体は予想通り。
しかし,テン・ハグは相手のディフェンスラインの配置を見てからなのか元々考えていたのかポジション配置を変更してきた。
センターフォワード→ラッシュフォード
トップ下→ベフホルスト
右ウイング→B.フェルナンデス
左ウイング→サンチョ
これでシャビ監督の対策の回避ができた。
前半の流れは以下の通り。
9分。バルセロナ、アラウホから左サイドに大きくサイドチェンジ。ボールを受けたアルバが中にパス。ガビがスルーして中のレバンドフスキがボールを受ける。そのまま突破してシュート。デヘアがなんとかセーブ。
バルセロナは左ウイングで先発のガビが左サイドではなく、よく中に入ってきてボールを受ける。ワンビサカはガビのマーク予定だったのでワンビサカも一緒に中に寄っていたために高い位置をとるJ.アルバに左サイドを自由にやられてしまう。
そのため、ワンビサカのカバーにヴァランが釣り出されてしまい、中ではレヴァンドフスキへのマークが甘くなってしまう。
26分。ユナイテッド、中盤中のあたりでボールキープしたワンビサカが右サイドのB.フェルナンデスにボールを預ける。キープしている間にワンビサカは右サイドに駆け上がりパスを受ける。ガビをワンタッチで交わしてマイナスにセンタリング。サンチョが合わせるも枠を外れる。
バルセロナの左サイドはJ.アルバが常に高い位置を取っているのでユナイテッドとしては右サイドからの攻撃が攻めやすそう。
28分。ユナイテッド、コーナーキックのこぼれ球からバルサにカウンターを受けそうになるが、ショーの寄せの強さでボール奪取。ボールを受けたフェルナンデスが、ロングボールで相手の裏に飛び出したベフホルストにロングスルーパス。これが通り、キーパーと1対1になるがキーパーに止められる。
B.フェルナンデスはこーゆーロングパスで一気にチャンスを作るのが本当にうまい。
34分。ユナイテッド、バルサがディフェンスラインからのビルドアップに苦戦していたところ、クンデの右サイドへのパスをサンチョがインターセプト。そのまま持ち上がり、横のラッシュフォードにパス。ラッシュフォードは足元深くにボールが入ったが、ワンタッチで相手の裏に抜けてゴールファーサイドにシュート。テア・シュテーゲンの好セーブに阻まれる。
41分。バルセロナ、選手交代。 ペドリ→セルジロベルト ペドリは負傷交代。
前半終了。
前半はスタメンの配置から両監督の采配が光った。
シャビ監督のバルセロナはユナイテッドの好調ラッシュフォードを止めるためにアラウホを右サイドバックで起用。
そして攻撃では左ウイングで起用したガビがインサイドハーフの位置でプレイし、空いた左サイドにJ.アルバが上がって攻撃をする。
対してテン・ハグ監督のユナイテッドはバルセロナの配置を見てからなのかラッシュフォードをセンターフォワードで起用し、ベクホルストをトップ下での起用。
リーズ戦でもベクホルストのトップ下起用はしていたが、これが思っていたよりも良い。運動量が多く、危ない場面でしっかり止めてくれる。更に攻撃の時には中盤でボールを落ち着かせることができる。
後半に両監督がどう動いてくるのかが楽しみ。
試合が大きく動いた後半
後半スタートでは選手交代はなし。
49分。ユナイテッド、ワンビサカが右サイドではなく、中盤中のあたりでフリーでボールを受ける。そのまま持ち上がり、右サイドのフェルナンデスにパス。ワンツーでワンビサカは相手の裏に抜けてセンタリング。中のベフホルストには合わなかったが、ファーのサンチョが拾ってシュートを打つが枠を外れる。
いつもはショーが攻撃時に中盤の位置に入ってきて攻撃参加をするが、この試合では珍しくワンビサカが中盤に位置する役割をしていた。
テン・ハグはハフィーニャの攻撃を警戒してショーを守備に専念させようとしたのかと考える。
50分。バルセロナ、右サイドからのコーナーキック。高くファーを狙ったボールをマルコスアロンソが合わせてゴール。
52分。ユナイテッド、中盤でボールを受けたカゼミロが相手のデフェンスラインの前にいたフレッジにパス。フレッジは反転して前を向いて裏に抜け出したラッシュフォードにスルーパス。抜けたラッシュフォードは右の角度のないところからシュート。ニアをついてゴール!
このゴールの時はラッシュフォードについて行ったマルコス・アロンソは中へのセンタリングを消すのと、シュートコースをしっかり切っていた。テア・シュテーゲンもニアへのシュートを警戒していたにも関わらず、ラッシュフォードは迷いなくシュートを打ってゴールを決めた。
相変わらず絶好調なラッシュフォード。
前半ではJ.アルバの上がりに対応し切れていなかったが、後半に入ってからはB.フェルナンデスが下がって対応するようになっていた。
59分。ユナイテッド、右サイドからのコーナーをショートコーナーでラッシュフォードがボールを受ける。ラッシュフォードは一瞬のスピードでハフィーニャを交わしてスピードのあるセンタリング。中の混戦でクンデの胸に当たってゴール。結果はオウンゴール。
64分。ユナイテッド、右サイドからのコーナーをショートコーナーでラッシュフォードがボールを受ける。ラッシュフォードは一瞬のスピードでハフィーニャを交わしてスピードのあるセンタリング。中の混戦でクンデの胸に当たってゴール。結果はオウンゴール。
65分。バルセロナ、中盤でフリーでボールを受けたガビが持ち上がり、ペナルティエリア前でフレッジのタックル。さっきはファールを取らなかったのに対してこのタックルに対してはファール。
この2つの判定に対して審判に抗議をしたテン・ハグがイエローカードをもらってしまう。
67分。バルセロナ、選手交代。 マルコス・アロンソ→クリステンセン ケシエ→アンスファティ J.アルバ→バルデ
この選手交代のタイミングでガビはインサイドハーフの位置に変更。
73分。バルセロナ、中盤フリーでボールを持ったフレッジを止めようとあからさまにユニホームを引っ張ったガビにイエローカード。
このイエローカードでガビはセカンドレグは出場停止になった。
これでバルセロナは中心選手のブスケッツ、ペドリ、ガビ、デンベレが出場できないはず。
76分。バルセロナ、ユナイテッドのディフェンスラインでのボール回しからカゼミロにパス。カゼミロが前線にダイレクトで出すが、これをクンデにインターセプトされる。それを右サイドのハフィーニャにパス。ハフィーナが早いボールでセンタリング。中にいたレバンドフスキには合わなかったがそのままゴール。
80分。バルセロナ、ディフェンスラインからのロングパスをショーがヘディングするが後ろに流してしまう。これに反応したハフィーニャがヘディング。しかし、デヘアにセーブされる。
後半に入ってからハフィーニャが積極的に攻撃参加していてかなりこわい存在になっている、
82分。ユナイテッド、選手交代。 サンチョ→ガルナチョ
83分。バルセロナ、選手交代。 ハフィーニャ→フェラン・トーレス
後半に入ってからハフィーニャはユナイテッドにとってかなりこわい存在だったのに交代になってしまった。ユナイテッドにとってはありがたい。
交代させられたハフィーニャもかなり不満そうだった。
87分。バルセロナ、右サイドからのスローインからバックをもらったクンデがセンタリング。レバンドフスキのボレーはヒットしなかったが、流れた先にいたアンス・ファティが抑えの聞いたボレー。しかし、デヘアの正面。
ユナイテッドはバルセロナに同点にされてしまったが、この時間あたりからはあまり無理をしてまで攻撃をしないようになる。
アウェイなのでこのまま同点で終わらせようとしている。
93分。バルセロナ、左サイドのスローインからパス交換をしたバルデが持ち上がる。前にいたガビにパス。ガビは中のペナルティエリア前にいたアンス・ファティにパス。中に切り込んでミドルシュート。枠を外れる
ここで試合終了。
試合のまとめ
前半は両監督の采配が光り、お互いに探り合っている感じだった。
後半に入って両チームともに動いて2-2の引きをけ。
バルセロナと戦ってみての感想は
「プレミアで戦ったリーズの方が強い」
前評判ではバルセロナは7失点しかしていないとかホームで1失点のみとか言われていたが、そこまで凄いとは思わなかった。
攻撃にしてもリーズと戦った時の方が得点されるかもという恐怖があった。
選手交代に関してもバルセロナは交代枠全部使い切っていたが、ユナイテッドは1交代のみ。ユナイテッドは選手層が薄い中よく耐えることができたなと思う。
セカンドレグでユナイテッドは複数の選手が戻ってくるのでより多くの戦術が使えるのは強みになる。
対してバルセロナは複数の選手が負傷と累積警告で出場できない。
そしてセカンドレグはオールドトラフォードということも考えると圧倒的にユナイテッドの有利。
セカンドレグでは過去のチャンピオンズリーグ決勝でのリベンジをこめて複数得点で勝ってほしい。
最後までありがとうございました!
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