カラバオカップ優勝、FAカップも勝利して絶好調のユナイテッド。
ここからリーグ優勝を狙うにはライバルのアーセナルとシティが今節勝利しているので絶対に負けたくない試合。
そんな重要な場面で相手はリヴァプールとのナショナルダービー。
今回は以下の4つでまとめます
①ユナイテッドにとってアンフィールドとは
②チャンスをものにしきれなかった前半
③気持ちで負けた後半
④試合のまとめ
ユナイテッドにとってアンフィールドとは
リヴァプールとのアンフィールドでの対戦成績は
22年4月 リヴァプール4-0ユナイテッド
21年1月 リヴァプール0-0ユナイテッド
20年1月 リヴァプール2-0ユナイテッド
18年12月 リヴァプール3-1ユナイテッド
17年10月 リヴァプール0-0ユナイテッド
ユナイテッドは直近の5試合でアンフィールドではリヴァプールに一度も勝てていない。
さらに、得点も1点のみ。
アンフィールドとユナイテッドの相性は最悪。
しかし、ユナイテッドは今シーズン1,2節と隠した相手に大敗していたが、3節オールドトラフォードでリヴァプールに勝ったことで自信をつけてここまで上がってこれた。
アンフィールドでのユナイテッドの勝利は2016年が最後。
今回は勝ってなんとしてでも上位に食らい付いていきたい。
チャンスをものにしきれなかった前半
両チームのスタメンは以下の通り。
リヴァプールは一時期多くの選手が負傷離脱していたが、今回のスタメンはほぼベストメンバーで臨むことができたのではないか。
ユナイテッドは中盤でのプレス強化のためにトップ下にベフホルストを起用。
テン・ハグはアントニーを使うためにB.フェルナンデスを左ウイングで起用。
ベフホルストのトップ下起用はこれまでも何回かあり、プレスに走ってくれるので良いが、攻撃の場面では意外とボールを収めることができないのと、チャンスメイクはできないので攻撃の組み立てが心配。
前半
試合開始からリヴァプールペース。リヴァプールのボール保持時間が長いのを想定してユナイテッドはカウンターを考えてラッシュフォードがCF起用だったのかもしれない。
この試合で最初のチャンスシーン。
23分。リヴァプールの攻撃。左サイドのロバートソンからのセンタリングにヌニェスが合わせる。ユナイテッドのマルティネスが寄せていたおかげで枠を外れる。
前半からリヴァプールの選手は攻撃時も守備時もよく走る。
チームのコンセプトの違いはあるにしてもユナイテッドは走り負けすぎている。
ユナイテッドは25分過ぎから連続でチャンスを迎える。
26分。ユナイテッドの攻撃。右サイドでフレッジからのスルーパスをダロトがダイレクトでライナー性のクロスをディフェンスラインとキーパーの間に上げる。これにファーにいたB.フェルナンデスがヘディングで合わせるも枠を外れる。
27分。ユナイテッドの攻撃。デヘアからのロングボールをセンターラインあたりで受けたショーが斜めにロングパス。これに反応したラッシュフォードが合わせるも力なくキーパーに阻まれる。
39分。ユナイテッドの攻撃。リヴァプールのエリオットのパスミスからカウンター。アントニーが裏に抜けてキーパーを抜くが戻ってきたアーノルドに止められる。
42分。ユナイテッドの攻撃。左サイドのフリーキックからカゼミロがヘディングで合わせてゴールするもオフサイド。
このユナイテッドに流れが来ていた時間帯に得点できていればよかった。
この直後に先制点を決められる。
43分。リヴァプールの攻撃。左サイドでロバートソンがボールを受けた後、一度中にカットイン。左サイドに張っていたガクポはユナイテッドのフレッジがマークに来たことを確認して中へ斜めの動きで裏に抜ける。それに合わせてロバートソンがスルーパス。これを受けたガクポが落ち着いてファーに流し込んでゴール。
これで前半終了。
前半はユナイテッドのペースだった時間もあったにもかかわらず、最後に失点してしまった。内容で負けている感じはしなかったので後半に期待。
その中でも悪かったと思う部分は
【ディフェンス】
リヴァプールの右サイドからのサイドチェンジの際にロバートソンがフリーになっていることが多く、そこから効果的な攻撃をされている。失点シーンも同じ。
アントニーが戻るのか、ダロトが寄せを早くするかしないといけない。
【オフェンス】
・B.フェルナンデスがボールに関与する回数が少なかった。チャンスメイクするにはやはり中央において欲しい
・トップ下のベフホルストのところにボールは収まるものの、チャンスメイクはできていなかった。もともと中盤の選手ではないので創造的なパスは出せないのだろう。
・いつもならディフェンスラインから組み立て、効果的な縦パスでゲームを作るが、リヴァプールの前線からのプレスが早く、強度も高いのでなかなか効果的なパスが出せなかった。
前回オールドトラフォードでの対戦では1,2節がディフェンスラインからの組み立てが全くうまくできずに悲惨な試合になったので、ロングボール中心になっていた。
それがリヴァプールの前線からのプレス回避にもなっていた。
後半はやりたいサッカーよりも勝つためのサッカーをするためにもロングボールでカウンター狙いで行って欲しい。
気持ちで負けた後半
後半スタートでの選手交代は両チーム共になし。
後半からは雨が降り出し、多くの選手が足を滑らせていた。
言い訳になるが、このピッチのせいで連続で得点されてしまう。
47分。リヴァプールの攻撃。ショーのパスミスをカットされてしまう。その後2度取り返すも足を滑らせたり、力が入らず相手に取り返される。右サイドのエリオットにパスが渡ると中にクロス。これにヌニェスが合わせてゴール。
50分。リヴァプールのカウンター。右サイドでサラーが持ち上がる。細かいタッチでユナイテッドのマルティネスは体制を崩してしまい、その瞬間にサラーはパスを出し、これに反応したガクポが落ち着いてループシュートでゴール。
2.3点目共にピッチに足を取られてしまったことでミスが出てしまった。
それを抜きにしてもボール奪取した後のリヴァプールの選手達はみんなでスプリントしていて、攻撃の厚みが前半以上だった。
58分。ユナイテッド選手交代。 フレッジ→マクトミネイ ベフホルスト→ガルナチョ
選手の配置は以下の通り。
ここでさらにすごいスプリントのリヴァプールの得点
66分。リヴァプールの攻撃。ユナイテッドのコーナーキックのクリアからロングカウンター。ユナイテッドはコーナーキックだったのでディフェンスラインには2人しかいないのに対してリヴァプールは4人がスプリント。
ボールを持っていたヌニェスは右サイドのエリオットにパスを出すが、戻ったマクトミネイに止められる。しかし、こぼれ球がヌニェスの前に。これを最前線にいたサラーにパス。これをサラーは振り向きながら右足でシュート。クロスバーにあたりながらもゴール。
後半やっとユナイテッドのチャンス。
73分。ユナイテッドの攻撃。リヴァプールのパスミスをB.フェルナンデスがカット。すぐに走り出したラッシュフォードにスルーパス。ラッシュフォードはキーパーをかわすも角度がなくポストに当たって外に出る。
もう0-4なのでユナイテッドの勝利はほぼない。
しかし、それでもリヴァプールは攻撃をやめてくれない。
75分。リヴァプールの攻撃。右サイドでリヴァプールのフリーキック。これはうまく合わなかったが、左サイドのヘンダーソンの元にボールがこぼれる。ヘンダーソンはこれをクロス。ヌニェスが頭で合わせてゴール。
もうこのシーンでユナイテッドの選手達が戦意喪失しているがわかった。
ヘンダーソンの元にボールがこぼれた際に近くにいたラッシュフォードはダッシュで寄せるのではなく、ダラダラと寄せていた。
周りの選手も寄せる感じはなかった。
フリーキックで中に相手選手がたくさんいる状態でサイドでフリーでボールを持っているのに寄せないのは自殺行為。
この辺でもうこの試合を見る気を無くしてしまった。
この後、サラーが追加点と途中出場したフィルミーノにも得点されて0-7の歴史的敗戦。
サラーはこの追加点でリヴァプールの歴代最多得点者になった。
試合のまとめ
前半は失点してしまったものの、両チームにチャンスがあり、内容としてはほぼ互角だった。
いつもならどれだけ前半が悪くても後半には神修正をしてくるテン・ハグだがこの試合では修正どころか悪化させてしまった。
後半のスタートの最悪なタイミングで失点してしまったのが悪かったが、それにしてもユナイテッドの選手達にカラバオカップ決勝の時のような気迫が全くなかった。
過密日程で疲れていたのもあったのだろうが、カゼミロ、マルティネス、ヴァランがいつもならチームを盛り上げるのに気迫を感じられなかった。
負けは負け。0-1で負けても0-7で負けても勝ち点0は同じ。
今回の試合を引きずるのではなく、出てきた膿をしっかり治して改善してきて欲しい。
とはいえサポーター達も立ち直るのに時間がかかりそう…
最後までありがとうございました!
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