前回の第一戦の詳細はこちら
今回も以下の4つでまとめていきます。
①試合前情報
②期待しすぎた前半
③テン・ハグの天才的采配が当たった後半
④試合のまとめ
①試合前情報
前回の試合ではユナイテッドが負傷者と累積出場停止が多く、選手のやりくりが大変でした。
今回はその状況が逆転。
両チームの出場できない選手は以下の通り。
ユナイテッド
・マルシャル
・エリクセン
・ファンデベーク
バルセロナ
・ペドリ
・ガビ
・デンベレ
ユナイテッドは前回累積警告の出場停止でザビッツァー、マルティネスが出れず、負傷でアントニー、マクトミネイが出れなかった。
しかし、この試合ではこの4人が全員出場できるようになった。
前回選手交代を1人しか使わなかったユナイテッドにとってはかなり大きい。
対してバルセロナはブスケッツがこの試合も出場できないと思っていたところ、先発メンバーに含まれていた。
しかし、中盤の核になるガビ、ペドリがどちらもいないのと、攻撃の核になるデンベレが出場できない。
総合すると、選手層・ホームの有利を考えても圧倒的ユナイテッドの有利な状況だった。
②期待しすぎた前半
両チームのスタメンは以下の通り
まずはユナイテッド。
マルティネスが戻ってきたことでマルティネス、ヴァラン、カゼミロの最強のトライアングルが完成。この3人にデヘアがいれば失点する気がしない。
前線はまたバルセロナのディフェンスラインの配置を見てから変えたのか
左ウイング→ラッシュフォード
右ウイング→B.フェルナンデス
トップ下→サンチョ
センターフォワード→ベクホルスト
この配置になっていた。直近のプレミアのレスター戦でサンチョのトップ下起用が成功していたのでこの試合でのトップ下も期待が大きい。
この配置をバルセロナのデフェンスラインを見てから変えたのであればバルセロナのアラウホをかなり警戒していると考える。
対してバルセロナ。
前回対戦した時にはアラウホをラッシュフォードに当てるために右サイドバックに変えたりとディフェンスラインの配置をいじってきたが、今回はリーガでのいつものディフェンスラインの配置にしてきた。
そしてガビの代わりに前回対戦時は途中出場だったセルジロベルトが先発起用。
前半の詳細は以下の通り
3分。バルセロナのパス回しをカゼミロがパスカット。一度セカンドボールを取られるもまたカゼミロが取り返す。そこから右サイドを駆け上がったB.フェルナンデスにロングスルーパス。B.フェルナンデスはキーパーと1対1になるもキーパーに阻まれる。
前半一番のビックチャンスだったのでこれは決めて欲しかった。
今回バルセロナの先発起用のセルジロベルトが前回のガビ同様にインサイドに入ってきて中盤の一でプレー。
セルジロベルトはガビ以上に逆サイドまで動いていたのでユナイテッドはセルジロベルトをなかなか捕まえることができていなかった。
バルセロナはセルジロベルトを含めて中盤が4枚なのに対してユナイテッドは中盤が3枚なのでこのギャップを突かれて中盤でのボール回しをバルセロナが有利に進める。
お互いに探り合いの中まさかの展開
16分。バルセロナの攻撃で右サイドからのセンタリングをユナイテッドはクリア。左サイドにボールが流れたところにバルデが追いかけたところをB.フェルナンデスが手をかけて倒してしまいPKの判定。
キッカーはレバンドフスキ。キーパーのタイミングをずらすシュートだったが、デヘアは反応、しかし、ゴールが決まる。
このPK献上のシーンはバルデは後ろ向きだったのでB.フェルナンデスは前を向かさないようにすればよかったのに手をかけてしまったのが悪かった。
その後はバルセロナにポゼッションを許すも危ない場面はほとんどなかった。しかし、ミスであわやの場面が。
46分。ユナイテッドのゴールキックからディフェンスラインでボールを回す。マルティネスがデヘアに戻したところにレバンドフスキがプレス。これに焦ったデヘアが中途半端なパスをしてしまい、これをセルジロベルトがカット。しかし、マルティネスとカゼミロでなんとかこのピンチを乗り切る。
このシーンでデヘアがパスミスした瞬間にカゼミロがダッシュで戻りシュートブロックをしている。さすがカゼミロといった感じ。
ここで前半終了。
ユナイテッドのホームということもあってかなり期待していたが、両チームともにチャンスが少なく、面白味に欠ける試合になっていた。
ユナイテッドは今回ラッシュフォードを左ウイングで起用したが、ほとんどボールを触ることができていなかった。ラッシュフォードがセンターフォワードじゃないことでロングボールを使ったカウンターが全然できていなかった。
また、サンチョのトップ下だが、中盤でボールを落ち着かせることができていなかったし、バルセロナのセルジロベルトの運動量について行けていなかった。これなら中盤でのプレスが良かったベクホルストがトップ下の方が良かったように思う。
③テン・ハグの天才的采配が当たった後半
後半スタートからテン・ハグが動いてきた。
45分。ユナイテッド選手交代 ベクホルスト→アントニー
後半スタートの配置は以下の通り
右ウイング→アントニー
左ウイング→サンチョ
トップ下→B.フェルナンデス
センターフォワード→ラッシュフォード
前半なかなかボールに関与できなかったラッシュフォードをセンターフォワードにしてきた。これでもっとボールに関与できるようになるはず。
2列目は全員が元々のポジションに戻った感じ。
後半スタートからいきなり試合が動いた。
47分。バルセロナのスローインからのパス回しを前線から積極的にプレスに行ったユナイテッド。左サイドでサンチョがボール奪取。すぐ横にいたB.フェルナンデスにパス。B.フェルナンデスは中に上がってきたフレッジにラストパス。フレッジはワントラップして即シュート。脛に当たって強いシュートではなかったが、コースをついてゴール!
前半はほとんど活躍できなかったフレッジだったが、後半いきなり仕事をやってのけた!
64分。バルセロナ、フレンキーからロングボールでボール前へパス。クンデが中に上がってきてヘディング。枠に入っていたが、デヘアの神セーブ
66分。ユナイテッド選手交代 ワンビサカ→ダロト サンチョ→ガルナチョ
70分。バルセロナ選手交代 セルジロベルト→フェラントーレス
両チーム選手交代。
バルセロナはこれまで中盤で縦横無尽に動き回っていたセルジロベルトを交代。
ユナイテッドとしては一番嫌な選手だったので交代はありがたい。
とはいえさすがに体力的問題で交代だったのかと思う。
代わりに入るフェラントーレスは元マンチェスターシティの選手ということもあって観客からは大ブーイング。
両チームの選手の配置は以下の通り
セルジロベルトがいなくなったからなのかここでユナイテッドに追加点!
73分。ディフェンスラインのパス回しからマルティネスが左サイドにロングボール。これにギリギリで追いついたショーがヒールでボールを残す。これをB.フェルナンデスとハフィーニャで競り合うが、B.フェルナンデスの勝利。これを中にいたガルナチョにマイナス気味のパス。
ガルナチョはダイレクトでシュートを打つもブロックされる。
こぼれ球をさらにフレッジがシュート。これもブロックされる。
またこぼれ球を右サイドのアントニーが落ち着いてファーに流し込んでゴール!
この試合で怪我から復帰のアントニーのゴールで逆転!
この得点でスタジアムも自分も大興奮!!
75分。バルセロナ選手交代 ハフィーニャ→アンスファティ
後半に入ってからセンターフォワードになったラッシュフォードはボールに関与する回数が増えたが、アラウホとのマッチングが多くなる。
体のあたりだとアラウホにまだ勝てない。
そう思っていた矢先に
82分。バルセロナ選手交代 アラウホ→マルコスアロンソ
怪我なのかここでまさかのアラウホの交代。
ユナイテッドにとっては前回のハフィーニャの交代同様ラッキー。
配置が少し変わり、以下の通り。
ここでユナイテッドは追加点を狙いに行くのではなく、守りに入る。
87分。ユナイテッド選手交代 ラッシュフォード→マクトミネイ
マクトミネイはそのまま前線に入り配置は以下の通り。
このまま時間終了まで守って試合終了かと思われたが、最後に見せ場があった。
94分。バルセロナのケシエが中盤でボールを受けると大きく右サイドに展開。ボールを受けたフェラントーレスが斜めに入ってきたレバンドフスキにスルーパス。 レバンドフスキにはカゼミロがついていたが追いつかず、シュートを打たれる。 デヘアも抜かれてゴールかと思ったが、間一髪のところでヴァランがブロックしてピンチを逃れる。
ヴァランのこのプレーで選手もスタジアムも大盛り上がり!
見ていた自分も朝方ですが、大声で喜んでしまった。
このまま試合は終了。
④試合のまとめ
本当にCL決勝のような試合で勝った時の喜びも優勝したような喜びだったが、所詮ELのプレーオフというのが残念。
試合内容に関しては盛り上がっていたが、冷静にみるとバルセロナの枠内シュートは3本のみ。
そこまでバルセロナに攻め込まれるということはなかった。
これもマルティネス、ヴァラン、カゼミロのトライアングルが最強ということだろう。
この勢いのままで26日のカラバオ決勝も勝って久しぶりのタイトル獲得をして欲しい。
最後までありがとうございました!
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